2019年 極東ロシアひとり旅
ロシアに行ってきた。訪れた町は、ハバロフスクとウラジオストク。極東ロシア(Дальний Восток)と言われる地域で、実は日本から飛行機で3時間あれば行けるというとても近い場所にあるのだ。
国内旅行はひとりで色々な場所に行ったが、海外は初めて。それも一人で海外。しかも選んだ国はロシア。
結論から言って
- 極東ロシア、近くておすすめ
- 海外旅行、それほど国内旅行と変わらない
の2つを申し上げたい。
今回行った町の紹介
ハバロフスク(Хабаровск)
大河・アムール川(р. Амур)に面した人口約60万の都市。ハバロフスク地方(Хабаровский край)の中心都市。日本より1時間早い。川を渡ると中国が近い。観光地という感じの場所ではないので、観光客も全然多くないが、ロシアの一地方都市の風景を感じたいという方には、ハバロフスクをおすすめしたい。
ウラジオストク(Владивосток ヴラヂヴァストーク)
日本海に突き出た港を擁する人口約60万の都市。沿海地方(Приморский край)の中心都市。日本より1時間早い。モスクワから続くシベリア鉄道の終着地。ソ連時代は閉鎖都市で外国人が入れなかったが、今や中国や韓国等から観光客がどっと押し寄せる。街中でも中国語や韓国語が目に入る。純粋に観光として楽しむなら、情報量も多いウラジオストクをおすすめしたい。
旅程
1日目:10月27日(日)
2日目:10月28日(月)
- ハバロフスク市街を散策。駅からアムール川まで行ってきて、中心市街地を歩いて駅に戻る。
- シベリア鉄道 オケアン号(Океан)に乗車。
ハバロフスクI駅(Ж/Д вокзал Хабаровск-1)20:45発 → 車内にて一泊
3日目:10月29日(火)
4日目:10月30日(水)
- ウラジオストク市街を散策。
- 夜は金角湾大橋(Золотой мост)をバスで渡って対岸にあるマリインスキー劇場・沿海州別館(Приморская сцена Мариинского театра)でオペラを見る。
そしてホテル ヴラドポイントに戻って宿泊。
5日目:10月31日(木)
- アエロエクスプレス(Аэроэкспресс)に乗車。
ウラジオストク駅 9:02発 → アエロポルト・クネヴィチ駅(Аэропорт Кневичи)9:56着 - S7航空 6281便
ウラジオストク 13:20(日本時間 12:20)発 → 成田 14:40着
極東ロシア、近くておすすめ
極東ロシアのおすすめポイントはいくつかある。
治安が良い
少なくともハバロフスクとウラジオストクは治安が良い。海外は治安が悪いと喧伝されているが、カバンを前に持つとか、最小限守れるポイントを守るのは自衛として大事だが、現地人は日本と変わらないような手提げのバッグを持っていたりしたし、治安面で全く恐ろしさを感じなかった。
ロシア人は優しい
ロシア人は無骨で無表情なイメージがあったが、ぜんぜんそんなことはなかった。街中では電話していたり、知らない人同士でもお話していたりして、朗らかな表情の方も多かった。たぶんお話好きな方が多いのだろう。街中のおばちゃんとか、店の人とかもとても親切にしてくれた。「Спасибо(スパスィーバ、ありがとう)」と「Это пожалуйста(エータ パジャルスタ、これください)」と簡単な英語で、観光客としてはなんとかなる。「пожалуйста」は「ください」にもなれば「どうぞ」にもなるので、今回の旅で耳にした言葉No.1かもしれない。
日本に近い
成田から3時間ほどのフライトで行ける距離。東京からなら沖縄とおんなじくらいか、それよりも近い。そのわりに、異国文化をより強く体験できる場所だと思う。時差もプラス1時間なので、時差ボケしない。
かといって、極東ロシアの難しいポイントもあったりする。
ビザを取らなければならない
連邦構成主体(日本でいう都道府県的な感じ)を2つ以上跨ぐ場合、ロシア大使館に行ってビザを取得しなければならない。代行業者に依頼するという手もある。今回はハバロフスク地方(ハバロフスク)と沿海地方(ウラジオストク)の2つの連邦構成主体に跨る旅だったので、大使館にビザを申請しに行った。しかし、ハバロフスクだけとか、ウラジオストクだけとかの場合は、電子ビザ(https://electronic-visa.kdmid.ru/index_jp.html)を取得すれば行けるので、ハードルは昔より低くなったようだ。
海外旅行、それほど国内旅行と変わらない
国内旅行はひとりでも何回も行ったが、海外旅行は初めてだった。
- 安全面で不安(言葉が通じない、治安の問題等)
- 飛行機の手荷物検査や出入国審査、税関等が面倒そう
上記のような理由で、海外旅行は敬遠していたが、いざ海外に出てみたら、そうでもなかった。
安全面で不安
言葉は通じなくても、挨拶程度を知っていればコミュニケーションは取れることが分かった。でも、もっとロシア語を知って、ロシアの方ともっとコミュニケーションができたらよかったなとも思う。治安の問題については、選ぶ旅行先にもよるだろうが、あらゆる情報で得られる基本的な防犯体制を敷いておくしかない。
飛行機の手荷物検査や出入国審査、税関等が面倒そう
これも選ぶ旅行先の国にもよるだろうが、ロシアに関しては思った以上に拍子抜けしてすんなり終わった印象だった。前評判では結構シビアと聞かされていたが、ぜんぜんそんなことはなかった。
とにかく、楽しい旅であったことには間違いない。