2019年 極東ロシアひとり旅 ~シベリア鉄道にちょっとだけ乗る
亀ペースの更新。
夜も更けてきた17:00ごろにハバロフスク1駅(Ж/Д вокзал Хабаровск-1)に到着。
ハバロフさんの像がある。
ずっと休憩室。
小腹を満たすため駅の隣のスタローバヤで少し食べる。クレジットカードは使えなかったが、これ食べたいと言ったロシア語の「Пожалуйста」に対して「谢谢」と答えてくれた。
夜も更けて20:00ごろ、オケアン号が1番線に入線し、ホームに出る。
今回乗車したオケアン号(Океан)はシベリア鉄道の終点に近い区間、ハバロフスク〜ウラジオストク間766キロを夜中およそ12時間で走破する列車。ハバロフスク発とウラジオストク発が1日1本ずつ運行されている。
たぶん車両ごとに担当の車掌がいて、入口で改札をしている。
乗った。シベリア鉄道は1等から3等まである。1等は2人乗り個室、3等は4人乗り開放寝台。今回私が乗った2等は4人乗り個室寝台。上を選んだ。外は見にくい。下の方が少し値段は高い。
20:45、オケアン号はハバロフスク1駅をゆっくり発車。
下段にロシア人男性が1人ずつ2人乗車。横の上段には乗ってこない。
ハバロフスクの街明かりがだんだん流れ始める。思いの外速度は出ている。
自動放送で案内放送をしているのだろうが、ロシア語なので何を喋っているのかまったくわからない。しかし、壮大な曲だった。
列車が動きだして、車掌が車内を回る。目的地を聞かれたようで、「Владивосток?」と聞かれた。わたしは「Да」と答える。「Вяземская」とか答える日本人に会ったことあるのかな。
街明かりが消えたら携帯は圏外になる。どこを走っているのかわからない。時折すれ違う貨物列車はとても長い。
本を読んだり、寝る準備をしたりして2時間。ヴャゼムスカヤ(Вяземская)という駅に着いた。
そこをゆったりと発車したら寝てしまった。客車の揺れは寝台列車の消え失せた日本で生きた私にとって、とても独特なものであり、ちょっとずつ目が覚めたりしながらうとうと眠っていた。
そして、目覚めたら外が明るくなり始めていた。車掌さんが朝食を配っている。下段の2人はすやすや寝ている。
トイレに行ったりコンタクトをつけたりいろいろ身支度をし始めたら、空が完全に明るくなってきた。そして停まった駅がウゴリナヤ(Угольная)だった。
列車は海沿いを走る。下段を座席に戻して同じ部屋の人々と朝食を食べる。下段向かいの人は喋りたがりなようで、よくしゃべっていたが、いかんせんロシア語なので何をしゃべっているのか分からない。
そうして列車はウラジオストク(Владивосток)に到着。モスクワから9,288kmの長い旅路。この長い距離によくレールを敷いたなと思った。
オケアン号(Океан)006Э 停車駅
駅名(ロシア語) | 駅名(日本語) | モスクワ からの距離(km) |
到着時刻 | 出発時刻 |
---|---|---|---|---|
Хабаровск-I | ハバロフスク1 | 8,523 | 20:46 | |
Вяземская | ヴャゼムスカヤ | 8,651 | 22:34 | 22:37 |
Бикин | ビキン | 8,756 | 00:10 | 00:13 |
Дальнереченск-I | ダリネレチェンスク1 | 8,874 | 01:45 | 01:47 |
Ружино | ルジノ | 8,931 | 02:32 | 02:47 |
Спасск-Дальний | スパッスク・ダリニー | 9,048 | 04:19 | 04:22 |
Сибирцев | シビルツェヴォ | 9,109 | 05:10 | 05:13 |
Уссурийск | ウスリースク | 9,177 | 06:17 | 06:32 |
Угольная | ウゴリナヤ | 9,255 | 07:46 | 07:48 |
Владивосток | ウラジオストク | 9,288 | 08:27 |