Go to Travel で東北の旅 2日目
2020年11月4日、盛岡からスタート。
国道4号線を北上していく。町というか集落が少ない。盛岡市を過ぎて滝沢市は牧場。たぶん左手にあるのは岩手山で、はっきり大きく見えている。石川啄木のふるさと盛岡市渋民（旧玉山村）を越えると、もはや木々が生い茂っている。関東民の私にとっては一足早く黄色い葉っぱを堪能できた。
奥中山高原（二戸郡一戸町）を過ぎると宮城県石巻市から続く北上川の流域は終わり、馬淵川（まべちがわ）の流域に入る。二戸郡一戸町小鳥谷（こずや）は意外に町という感じで、二戸市街はようやく市街といえるくらいの町になっている。
青森県に入る。三戸郡南部町苫米地（旧福地村）で車を降りたが、風が強く、少し冷える。八戸市には4号線が通らないから、剣吉（三戸郡南部町）の交差点を越えないと道路標識に「八戸」の文字が現れない。八戸市、栄えている。
八戸から国道45号線を南下。階上岳を越えると岩手県（九戸郡洋野町）である。しかし、宮古市まで100キロ以上ある。
久慈市街から『あまちゃん』で有名な小袖海岸へ行く。しかし、海沿いの通りは工事中で通行止になっているので、内陸の迂回路を通っていくのだ。
小袖海岸から九戸郡野田村まで狭い道を進んでいく。大型路線バスも通っていくので少しおっかない。
下閉伊郡普代村からは45号線を離れて海沿いの道をゆく。黒崎と北山崎に寄る。
黒崎は北緯40度の線が通る地点である。
北山崎は、わたしの好きな番組『にっぽん縦断 こころ旅』で知った。
下閉伊郡田野畑村は、海岸沿いを通っている。島越駅、3.11の津波で残った旧島越駅への階段があった。三陸海岸を八戸市から釜石市まで走って全般的に言えることだが、どこの海岸沿いの集落があったと思われるところも、建物はなくなり、土地は残って草が生えているし、人間の背丈の倍以上あるコンクリートの防潮堤を作っていたり出来ていたりするし、三陸道をはじめとした道路工事もたくさん行われている。工事のための大型トラックが国道45号線はひっきりなしに走っている。
久慈市から宮古市の間は、集落という集落が非常に少なく、言葉を選ばずに言うと本当に辺境の地なんだなと改めて思う。だから、宮古の市街は久々の大都会であった。
宮古市街の北東にある「浄土ヶ浜」に寄った。石が砂というほど砕かれていない海岸だったが、石は淡い色で美しかった。
宮古で16時30分くらいになっているので、空は暗くなっている。今日は釜石まで行くのだ。下閉伊郡山田町でガソリンを入れるも、高い。上閉伊郡大槌町の市街地は思ったより栄えている。大槌の市街地の手前に井上ひさしさんの長編小説で知られる吉里吉里という集落がある。そして釜石市。
宿に入って、荷物を置いて、外を歩く。あんまり人がいない。車も心なしか少ない。日本製鉄の工場から煙がもくもく湧いている。川を渡る鉄橋に、三陸鉄道の列車が宮古から終点の釜石に向けて近づいてきたが、客の姿が見えない。
